映画【ライアの祈り】

映画【ライアの祈り】ストーリー

デジャブ?!太古の昔に結ばれし運命的な出会いそして絆!

大森桃子(35)は八戸市の眼鏡店の店長として、青森市から転勤してきた。唯一の社員桜(24)やパート従業員らに囲まれただ何となく毎日を生きていた。そんなある時、桃子はわけのわからない夢を見る。それは、縄文時代の世界で若い女(ライア)が狩りをしており、巨大イノシシに襲われ、仲間の若い男(マウル)に助けられ、そして二人の親代わりである族長(テレマン)によって新たな運命を受け入れる。というもので、イメージが鮮明で、以後忘れがたい夢となった。
その夜、桃子は桜から強引に誘われた合コンの席で、佐久間五朗(41・通称クマゴロウ)と出会う。見かけは名前の通り熊のような風貌で、縄文遺跡を発掘している研究者だった。縄文となると熱く語り、朴訥な人柄でやさしいこの大柄の男に、桃子は惹かれるものを感じる。クマゴロウも顔立ちが縄文女性に似ている桃子に惹かれたのか、その後デートに誘い、八戸を案内して回るのだった。
いい大人同士、当然、付き合うとなると結婚の二文字が浮かぶ…。クマゴロウは入院している母親と二人暮らしで結婚歴はない。だが、桃子はバツイチだった。桃子はバツイチであることはクマゴロウに話したが、その理由までは言えなかった。

クマゴロウは奥手だった。桃子も離婚の理由がネックとなりあまり積極的にもなれなかった。だが、クマゴロウの縄文時代に対する深い愛情は、桃子の心に深く刻まれた。一万年以上も続いた縄文時代が、いかに人間にとって、争いのない、平和で、安心で、全てにおいて満たされた幸せな時間であったか…。

67億分の1の幸せのかたち!桃子とクマゴロウの運命は…
一方桃子はたびたび夢を見る。仲間を守るため、イノシシとの戦いによって足に障害を負ったライアは、村一番の狩人になる夢をあきらめ、親代わりである族長(テレマン)の提案で、強い精霊をつかえる呪術師シャーマンとして生まれかわった。シャーマンの祈りというのは、いかなる時でも、他人のためにしか使えなかった。ほかの人々を救う為の祈りだった。自分のことしか考えられない桃子にとって、それは、夢のまた夢のような祈りであった。夢の中でライアは亡き父から授かった、祈りの紐(ミサンガ)を腕に付けていた。祈りの紐は人々の命を救い、切実な願いを叶えていった。桃子は、祈りの紐を編み始めた。クマゴロウに贈るためだった。ある晩、クマゴロウから呼び出された。研究のためにパプアニューギニアに行くという。桃子は旅の無事を祈り、完成した祈りの紐を贈った。クマゴロウが戻ってきたら何もかも話してみようと思って…。

やがて、クマゴロウは帰国する。だが彼の腕には祈りの紐がない…。どうやら現地で失くしたらしい。一方桃子は新たな夢が芽生え、夢の実現に向けて孤軍奮闘、今までの彼女から想像もつかないほどの行動力で突っ走り始めるのだが…。

はたして二人に何があったのか…。
二人を待ち受ける運命は…。


©『ライアの祈り』製作委員会