映画【ライアの祈り】

はじめに

『縄文時代の幸せの定義を追及する事こそが現代社会に必要!』

今回の作品のテーマである「縄文期の幸せのかたち」は、「人は一人では生きていけない。人は人の喜びによって生かされている。」
という今の世の中に一番必要としているテーマであります。
この作品を通じて観るもの全ての方々が幸せとは何かを感じ、明日への活力になればと、そんな作品を目指します。

かつて、1万年以上もの間、平和な社会を築き上げた縄文時代がありました。
争いもなく生命を慈しみ、お互いを思いあい、助け合う、真に平等な社会を築いた結果・・・『1万年の幸福』という財産を手に入れたのです。

本作は縄文時代の貴重な遺跡が遺されている青森県八戸市を舞台に、現代に生きる男女がその発掘に携わることにより縄文人の心にふれ、3.11後のこの時代に命を繋いでゆく事の大切さにあらためて気付かされていく物語です。
また、人間にとって本当に幸福であるとは、どういうことかを考え、縄文時代における美しき幸福の精神を、この殺伐、混沌とした今の世相に訴えかけ、老若男女幅広い層に共感を持って受け入れてもらうこともこの映画の狙いであります。
美しい海あり、山あり、街並みがあり、豊かな伝統文化と食文化、自然に恵まれた八戸市をメインロケーションとし、前作「津軽百年食堂」の舞台であった弘前市を加え、地域社会ならではのあたたかさ、素晴らしさを観客にアピールし、その魅力を堪能してもらうことで活性化の一助となればと考えます。
合掌土偶に遺跡、種差の美しい海岸線、三社大祭、えんぶりに朝市や横丁の賑わいなど、八戸の多彩な宝が、主人公の二人を応援し、見るものすべての者たちを励ますことは、間違いありません。
それは、3.11に経験した人々の心が・・・。また、今を生きる日本人全ての者たちが強く求めていることではないでしょうか・・・。
分け合う精神で人が最も幸せだった時代・・・。縄文時代と今を繋ぐ心の物語は八戸だけではなく東北にも日本中、世界中の人々にも生きる喜びを感じてもらえる映画となるでしょう。

『ライアの祈り』製作委員会
製作総指揮 川阪 実由貴
JoinLIFE機構代表
㈱エム・ケイ・ツー代表取締役

企画背景

青森県にある3点の国宝すべてが、八戸にあります。
その中でも3600年の時を経て発掘されたのが合掌土偶です。
足を抱えるように座り、両手を合わせた独特の姿の土偶は平成元年、風張1遺跡の縄文時代後期の竪穴式住居跡から発掘されました。
土偶は安産や豊穣祈願のためのものといわれていますが、合掌土偶も座位でお産の様子を表しているとも言われています。
その表情は素朴で心の安らぎを感じさせ、またその時代の暮らしがいかに穏やかであったかを物語っているようです。
八戸の豊かな自然と人々の暮らしその温もりは数千年の時を経ても変わることなく受け継がれていくことでしょう・・・
原作者の森沢明夫氏は青森三部作の最後の物語をこの八戸という地で、そこに深く関わる縄文時代に求めました・・・。
縄文人の生き方を通し、今の生き方を見つめ直してもらえたら・・・

  それは3.11を経験した人々の心が・・・
  また、今を生きる日本人すべての者たちが
  強く求めている事ではないでしょうか・・・。
  分け合う精神で人が最も幸せだった時代・・・

縄文時代と今を繋ぐ心の物語は、八戸だけでなく東北にも日本中の人々にも生きる喜びを感じてもらえる、映画となるでしょう。



©『ライアの祈り』製作委員会